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大雨で記録的大洪水の「ドバイ」元々雨は降らないの?人工雨って本当?

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この記事を読んで分かる事

  • 2024年4月16日にドバイを襲った大雨による大洪水について
  • ドバイの天候事情と人工雨について
  • ドバイの他にも人工雨を使用している国があるのか

2024年4月16日アラブ首長国連邦(UAE)のドバイでは、一日にして年間降雨量に匹敵する量の降雨が記録され、甚大な洪水が発生しました。

この異常気象により、道路は水路と化し、多くの建物が水害に見舞われました。

世界で二番目に多くの旅客を扱うドバイ国際空港は、この豪雨の影響で約30分間、飛行機の離着陸を一時停止しました。駐機場は水没し、航空機が浸水した滑走路を進む様子が映像に捉えられています。

同空港は、運行スケジュールが著しく乱れており、空港周辺の道路でも大規模な洪水が発生していることを公表しました。

当該空港での12時間にわたる観測では、約100ミリの雨量が記録されたとされ、国連のデータによれば、この雨量はドバイの年間総雨量に匹敵するものです。

突然の豪雨により、多くの道路が水没し、多くの市民が車を放置する事態に迫られ、ソーシャルメディアには、ショッピングモールに雨水が流れ込む様子や、住宅が水害に見舞われる動画が投稿されています。

ドバイは国内の他の都市と同様に、暑く乾燥した気候が特徴で、降雨は稀であり、都市インフラはこのような豪雨に対応する設計にはなっていません。

ドバイにおけるこの大雨は、アラビア半島とオマーン湾を横切る大型の嵐が原因であり、隣国のオマーンやイラン南東部でも異常な降雨が発生し、オマーンでは突然の洪水により、少なくとも17人が命を落としました。

人為的な気候変動の影響により、今後このような突発的な豪雨が増加することが予想されています。

参考資料:CNN

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ドバイの気候特性

ドバイは砂漠地帯に位置し、雨季が存在しない地域です。

年間を通じて晴天が続くことが多いですが、時には砂埃により視界が悪くなることもあります。

気候は主に夏季と冬季に分けられ、夏季は高温多湿であり、時に体感温度が50度を超えることもあります。

一方、冬季は比較的過ごしやすく、薄手の長袖で十分であることが多いです。

旅行を計画される場合、特に暑くなる5月から9月の期間は避けることを推奨します。

日本でも自然災害はあるけど、こういう話を聞くと、まだすごしやすいように感じますよね。

降雨の発生

ドバイでは降雨は稀でありますが、発生することはあります。

雨が降ると、市民がスマートフォンで写真や動画を撮影する光景が見られるほど珍しい現象です。

降雨が見られるのは主に1月から3月の期間で、特に2月に降雨が多くなりますが、雨季と呼ぶには雨量が少ないです。

降雨による影響

砂漠地帯であるドバイの街は、雨に対して十分に対応していません。

わずかな雨でも街中で浸水が発生し、排水機能が不十分であるため、大渋滞につながることがあります。

また、ドバイ国際空港でも、降雨による影響が見られ、乗り継ぎ時の荷物の積み替えが間に合わず、乗客への対応を余儀なくされることがあります。

降雨対策と技術の進化

ドバイでは、このような稀な降雨による影響を最小限に抑えるため、さまざまな対策が講じられています。

例えば、排水システムの改善や、道路の設計を見直すことで、浸水による交通混乱を防ぐ試みが行われています。

また、人工雨の技術も積極的に活用されており、雨水を効率的に回収し、水資源として再利用することで、水不足に悩む地域の一助となっています。

課題

ドバイの気候特性とそれに伴う課題への対応は、地球規模での気候変動に直面している今、他の地域にとっても参考になるでしょう。

人工雨のような革新的な技術を活用することで、水資源の確保や気候変動への適応が可能になる一方で、技術の導入に際しては、その影響を十分に理解し、持続可能な発展を目指す必要があります。

ドバイが直面するこれらの課題は、地球全体の持続可能性を考える上で重要な教訓を提供しています。

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人工降雨の実施

UAEは砂漠地帯であり、自然降雨が少ないため、水不足が深刻な問題となっています。

この問題に対処するため、2010年より「Cloud Seeding(人工降雨)」と呼ばれる技術を用いた対策が実施されています。

この結果、年々降水量が増加しており、稀に嵐のような大雨が発生することもあります。

ドバイ以外でも人工雨を使用している?

ドバイ以外にも人工雨を使用している国はいくつかあります。

人工雨の技術は、主に水不足に対処したり、農業の灌漑を改善したりするために世界中の多くの国で採用されています。

代表的な国々をいくつか挙げます。

  1. 中国 – 中国は世界で最も積極的に人工雨技術を使用している国の一つで、特に乾燥した地域や水不足に悩む地域でこの技術を利用しています。北京オリンピック(2008年)の際には、良好な天候を確保するために人工雨が利用されました。
  2. タイ – タイは農業が国の重要な産業の一つであるため、農業地帯での水不足に対処するために人工雨技術を使用しています。
  3. アメリカ合衆国 – 特に乾燥地帯や山火事のリスクが高い地域で、水資源の確保や降雨量の増加を目的として人工雨が使用されています。
  4. インド – 水不足や干ばつが問題となっている地域で、農業の生産性を向上させるために人工雨プロジェクトが実施されています。

これらの国々では、気象条件を改善し、水資源を増やすために、雲の種まきと呼ばれる技術を使用して人工的に雨を誘発しています。

ただし、この技術の効果や環境への影響については、まだ研究が続けられている段階です。

人工雨に高まる期待

気候変動に関する政府間パネル(IPCC)、及び国連との共同研究により報告されている通り、地球温暖化が進行する中で、気象の不安定さ及びその振れ幅の拡大が観測されています。

これにより、極端な熱波、渇水、豪雨の発生が頻繁になる一方で、暖候期における寒波の到来も見られます。

地球温暖化の進行に伴い、地球の平均気温が徐々に上昇すると、大気中の水蒸気量が増加し、その結果、上昇気流の地域では集中豪雨が発生することがあります。

逆に、下降気流の地域では長期間にわたり降雨が見られなくなることがあります。

これらの現象が現在、広範囲にわたって発生していると考えられます。

人工降雨の研究に取り組む国の数は、かつては主に先進国を中心に約30カ国でしたが、現在では約50カ国に増加しています。

これらの国々は、異常気象に対する危機感を強め、早急な対策の必要性を認識しています。

しかしながら、現在の気象状況が特異的であるかどうかについては、短期的なデータのみに基づく断定は困難です。地球の気候変動の歴史を、1000年単位などのより長期的な視点から検討することが不可欠です。


参考資料:「迫りくる世界の水飢饉」名古屋大学宇宙地球環境研究所特任教授 村上正隆(むらかみ・まさたか)

各国が人工雨の研究に没頭している

人工雨って響きがちょっと抵抗ありますけどね。。。

各国が異常気象に対して危機感を持ち、人工降雨の研究に力を入れている主な理由は、世界的に進行している気候変動が引き起こす自然災害の頻度と強度の増加に対処するためです。

気候変動は、地球温暖化による平均気温の上昇が主な原因とされ、その結果、極端な気象現象が世界各地で増加しています。

人工降雨は、豪雨や乾燥などの気象条件を人為的に調整し、水不足による農業や生活への影響を軽減しようとする技術です。

水蒸気が不足している地域に雨を降らせることで、干ばつの影響を緩和したり、水資源の確保を目指したりすることが可能になります。

また、過剰な雨水を他の地域に分散させることで洪水のリスクを減らす効果も期待されています。

さらに、気候変動は農作物の生産性にも大きな影響を及ぼしており、食料安全保障に対する脅威ともなっています。

人工降雨によって降水量を調節し、農業生産への影響を最小限に抑える努力が行われています。

これらの問題に対処するため、多くの国々が人工降雨技術の研究開発を進めており、気候変動による影響を抑制し、人々の生活や経済活動を守るための対策として位置づけられています。

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まとめ

ドバイには雨のイメージがほとんどないかもしれませんが、実際には降雨が発生することがあります。

この記事では、ドバイの気候特性、降雨の発生、降雨による影響、および人工降雨の実施について解説しました。

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